とせい
今野敏(こんの びん)さんのとせい。
最初意味が分からなかったのだが、渡世と書いて世の中を生きると言う意味の他に
やくざと言う意味があるらしい。
物語はある一本気なやくざの親分がひょんな事から
出版社の社長になってしまうところから始まります。
この親分は義理と人情が大好き。
借金の取り立てもかたぎの人を脅かしてはいけないと子分に釘を刺す。
おかげで子分は負債者に取り立ての代わりに経営コンサルタントをしてしまう。
結果的にはそれで会社がもうかって借金は返済されるのだが。。
最初から最後まで笑いっぱなしで終わりました。
今野さんの作品は非日常が日常のように書かれててとても面白い。
「お飲み物、なんになさいます?」
「焼酎をください」
「秋刀魚の生きのいいのが入ってますよ。やきましょうか?」
「いいですね。もらいましょう」
「秋茄子もうまいですよ。焼き茄子なんかいかがです?」
「お願いします。」
こんな日常のやりとりが純粋に大切だと思える。
店に秋刀魚の焼けるいいにおいが漂い焼酎のロックを口に運びながら、
今だけは明日のことを考えまいとした。
主人公のつぶやきが妙にせつなく響いてくるのですよね。。
とても楽しい時間でした。。![]()
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コメント
イジさん、私、一時期「今野敏さん」にはまってました。
初期の作品はよく読んでます。
決してうまい作家さんだとは思わないのですが、彼の人としての
優しさというか、人柄がにじみ出てる文章が好きです。
久々に今野さんの作品読みたくなりました!!
投稿: マリコ | 2008年11月13日 (木) 18時08分
マリコさん、>決してうまい作家さんだとは思わないのですが。。。
に笑っちゃいました。そうですね荒削りですが素朴な。
そんな作者さんですね。私も大好きです。^^
これもすごい良かったです。やくざさんも大変なんだな。。っと思ったり。
またまた物語なのにね!
勿論本当のやくざさんとはかけ離れてるかも知れませんが、すごい楽しく読めました。
投稿: イジ | 2008年11月13日 (木) 18時22分